より自然で複雑な会話を生成AIで実現する
いちばんの違いは「対話性の向上」だ。従来のAlexaは“定まったことに答える”という性質が強かったが、生成AIをベースとするAlexa+は人間と自然な会話ができる。しかも、会話しながらレシピを見つけたり買い物をしたり、野球のチケットを予約したりと、複数の作業ができる。
例えば、野球の話題でAlexa+と盛り上がりつつ、試合のチケットが1人200ドルに値下がりしたタイミングで教えてもらうことも可能になるという。これは以前のAlexaではかなり難しかったことだ。レシピにしても、教えてもらったものから“調味料が足りないので別のソースのものにカスタマイズしてもらう”ことだってできる。この辺はいかにも生成AIらしい機能だ。
Amazonは以前から、Alexaに高度な対話機能を搭載しようとしてきた。技術的には、現在生成AIで行っていることにつながるものだが、既存のAlexaにそれを実装することは、結局成功しなかった。2023年には生成AIを使ったチャット機能を搭載する計画が公開されていたが、消費者が望んだのは単なるチャットではない。代わりに買い物をしてくれることであり、家電と便利に連携してくれることだ。
生成AIでAlexaを根幹から作り直す、というAmazonの決断は大胆なものだ。だが筆者がデモから判断する限りでは、それだけの価値があったように思える。
生成AIはAlexaになにをもたらそうとしているのだろうか? そして他社はどうするのか? そこは次回以降で解説していきたい。
週刊GetNavi、バックナンバーはこちら