どんなルール?
ガガボールは「ガガピット」と呼ばれる多角形の低い壁の中で行われる競技で、手軽な折りたたみ式ピットも販売されています。ピットにはいろいろなサイズがあり、公式では26フィート(約8メートル)×26フィートの囲いの中に最大28人の子どもが入るようになっています。片手がピットの壁に触れている状態でゲームが始まるので、遊びならばそれが可能な人数まで参加可能。
【動画】ガガボールの遊び方
基本的なルールは、ほかのプレイヤーの下半身に向けて、ボールを下投げで強く転がすというもので、手に持って投げることはできません。ボールはゴム製で、柔らかさについては特に決まりはありません。
プレイヤーはピットの中に立ち、ボールを地面にバウンドさせてプレイを開始。1回目と2回目のバウンドに合わせて、全員が「Ga Ga」と叫びます。ちなみに「Ga Ga」とは「タッチタッチ」という意味のヘブライ語だそうです。
3回目のバウンドで「Go! (または Ball!)」と叫び、ボールの近くにいるプレイヤーが手で打ってスタート。膝から下にボールが当たった人はアウトとなってピットの外に出ていき、最後の一人になったプレイヤーが勝ちとなります。
打ったボールが高く上がりバウンドする前に誰かにキャッチされた場合や、ボールがピットの外に出てしまったときは、ボールを打った人はアウトに。ピットの外側に出たプレイヤーは、フライでピット外に飛んできたボールをキャッチするとピット内に戻れます。
ガガボールは力の強さやからだの大きさはあまり関係ないため、さまざまな年齢の子どもが一緒に遊べ、ピットと設置スペース、ボール一つで始められます。
ドッジボールは日本で体育の学習指導要領から消えたものの、文部科学省は小学校低学年で「簡単な操作のボール遊びやボール投げゲーム」を推奨しています。いまのところ、ガガボールは米国と豪州を中心に行われていますが、将来的には日本でもドッジボールに代わるボール遊びとして注目されるようになるかもしれません。